JR西日本は、山陽本線の姫路駅〜英賀保間の手柄山中央公園に面した場所に新駅を設置することを決定し、開業予定時期を2026年春とすることを発表しました。
2021年1月14日(木)に国土交通省に対し、新駅設置の認可申請を行ったとしています。新駅は姫路駅から約1.8km、英賀保駅から2.8kmの兵庫県姫路市西延末に設置されます。線路の上空に駅舎を建設する橋上駅舎の形態となり、12両編成に対応した相対式ホームが上下線に1面ずつ設けられます。ホームには6両分に対応した上屋が設けられ、エレベーターも2基設置されるとのことです。
姫路駅・英賀保間の新駅については、姫路市が都市計画事業として概要を公開しています。それによると、両駅間の距離4.6kmは市内で最も長いこと、両駅の中間付近には文化・スポーツ施設が集積する手柄山中央公園があり、来場者の利用が期待できることが記されています。2016年12月には、新駅の具体的な検討を進めていくことでJR西日本と姫路市が覚書を締結しています。
市では新駅の建設と並行して、手柄山中央公園の再整備に着手する予定です。老朽化により2020年9月6日に閉園した「ひめじ手柄山遊園」を解体する一方で、「ちびっこ広場」の開設や新たな体育館の建設、姫路市民プールの全面改修、姫路市文化センターの移設などが計画されています。
新駅は手柄山中央公園の北西角、ウインク陸上競技場に近い位置に設けられ、新たなエントランスとして公園とを結ぶ動線も整備されます。なお、山陽電気鉄道本線(山陽電車)の手柄駅は直線距離で約1km離れており、手柄山中央公園を挟んだ位置関係となります。
山陽本線では、曽根駅〜御着駅間のひめじ別所駅(2005年)、英賀保駅〜網干駅間のはりま勝原駅(2008年)、御着駅〜姫路駅間の東姫路駅(2016年)と、姫路市内だけで2000年以降に3つの新駅が設置されています。